合気道専用ジョイントマットについて
多くの合気道道場ではいわゆる柔道場を使うことが多いと思いますが、現代の柔道畳はビニール製で裸足で柔道競技をする際に踏ん張りがしやすくなるようになっています。
しかし、合気道ではあまり足で踏ん張るという動作を行うことは少なく、むしろ足を滑らせるように使えることが必要です。
合気道では入身、転換、回転など独特な動きがあり、また膝行という膝で動く動作もあります。これらの動きは足や膝がしっかりとグリップしてしまうビニール畳では実はやりにくく、無理に行うと膝や足首を痛めてしまうことにも繋がります。膝や足首を痛めないようにと動きを工夫するのも一案ですが、それでは本来目指しているのとは異なる動きになってしまう危険性があります。
もともと昔の柔術用の道場は縁のない琉球畳がつかわれていることが多く、合気道の本部道場(旧植芝道場)も初期の頃は琉球畳だったようです。しかし、転換や回転、そして膝行などの動きは畳への負担も大きく、すぐに畳表がダメになってしまったようです。畳表を貼り替えるのもかなりのお金がかかりますのでどうにかならないかということで世に出始めていたビニール製の柔道畳を導入したことがあったようです。ビニール製の畳は丈夫でダメになることはかったのですが、足がしっかりとくっついてしまって滑らないビニール製畳では今度は稽古人の足が壊れてきてしまったということでした。
そこで畳の上に帆布を張るというのにたどり着いたとのことです。これにより丈夫で長持ちしつつ足がよく滑るというのが実現されました。現在の合気道本部道場(公益財団法人 合気会)や高雄の師である合気道本部師範の多田宏先生が指導する合気道月窓寺道場でも畳に帆布が張られたものを使用しています。どちらも足はよく滑ります。
公共の施設で合気道の稽古をする際に帆布の張られた畳が使えることはまずないでしょう。それを解決する方法として(株)フォーム化成さんが開発した合気道用マットというのがあります。架橋発泡ポリエチレンのクッション材に帆布を貼ったジョイントマットです。こちらを使うことで柔道場ではないところでも合気道本部道場のような足の感触で合気道の稽古を行うことが可能になります。
当会ではこの合気道専用のジョイントマットの上で稽古できようになっており、合気道の本来の動きを稽古できる環境を整えております。
(株)フォーム化成さんのジョイントマットのページ:
https://www.foamkasei.co.jp/products/progame.html
(一番下に合気道用マットの紹介があります)